40代女性が老後資金3,600万円を無理なく準備する方法【前編】 老後資金の目安と貯蓄術を徹底解説

目次

  1. はじめに
  2. 老後資金の目安を知る
  3. 今すぐ始められる貯蓄術
  4. おわりに

はじめに

こんにちは、らくだです。
40代は人生の折り返し地点ともいえる重要な時期です。仕事や家庭、趣味に忙しい日々を送りながら、ふと将来のことを考えたとき、「老後の生活資金は大丈夫だろうか?」と心配になることはありませんか?
私は30代後半に差し掛かった頃から老後の資金に対する不安を感じていました。本記事では、40代女性が老後資金を無理なく効率的に準備する方法について、分かりやすく解説します。

 


老後資金の目安を知る

老後に必要な資金はどれくらいなのかを知ることが、最初の一歩です。

生命保険文化センターの調査によると、夫婦二人でゆとりある老後生活を送るには、月額36.1万円が必要とされています。

総務省の調査によると、夫婦の場合、老後の生活費は月に約22万円が平均とされています。
しかし、これは最低限の生活費であり、旅行や趣味なども含めると、月30万円程度必要になることもあります。
例えば、65歳から20年間生活する場合、約7,200万円が目安となります。
ここから、公的年金や預貯金などでどれくらい補えるかを具体的に考えましょう。

一方で、独身の場合は、生活費が夫婦より少ない傾向がありますが、それでも1人暮らし特有のコストが発生します。
例えば、固定費(家賃や光熱費など)が夫婦でシェアできないため、1人分の生活費が高めに見積もられることもあります。
独身女性の場合、月15~20万円の生活費を基準とし、同じく20年間生活すると約3,600万~4,800万円が必要になるとされています。
ただし、この金額は最低限の生活を想定したものであり、趣味や旅行を楽しむ余裕を持つには、さらに上乗せが必要です。

現在私は短期移住中の身で、引っ越してくる際に持参した荷物は最低限のものだけでした。
滞在期間がある程度決まっていたこともあり、車(コンパクトカー)に積めるだけの荷物しか持ち込まなかったのです。
意外だったのは、もともと浪費家だった私が、引っ越し後に物欲がなくなったことです。
シンプルな生活をするうちに、無駄な買い物をしなくなり、結果的に家計にも良い影響がありました。

こうしてみると、「夫婦」「独身」といった区分だけではなく、環境やライフスタイルによって老後資金に必要な額は変動することが分かります。
老後資金について考える際には、一般的な統計を参考にしつつ、現在の自分の状況や支出傾向を分析し、将来に生かすための準備を整えることが重要だと感じています。

総務省統計局の家計調査報告(貯蓄・負債編)によれば、65歳以上の世帯の平均貯蓄額は2,414万円となっています。

さらに、先日国民健康保険料が2025年度から値上げされると発表されました。
私は個人事業主なので、毎年のように増税があるとかなり厳しい状況になります。
これまでの政府の発表を振り返っても、今後もどこかの分野で増税が行われる可能性は高いでしょう。このような外部環境の変化も考慮し、柔軟に対応できるような老後資金計画を立てる必要があります。

環境や経済状況に左右されない資金計画を作るには、自分のライフスタイルをシンプルに見直すことも大切です。引っ越しをきっかけに物欲が減ったように、暮らし方を変えることで意外な節約効果が生まれることもあります。これらを踏まえて、未来の備えを具体的に進めていきましょう。


今すぐ始められる貯蓄術

貯蓄を始めるには、自分の収支状況を把握し、少しずつ習慣化することが重要です。私はサロン経営をしていましたが、コロナ禍で閉店を余儀なくされ、新たな土地でゼロから再出発しました。収入が少ない中でも、つみたてNISAは続けることができました。

借金がある場合、返済を優先すべきだという考えもありますが、利息が低ければ返済と並行して少額ずつの投資を始めるのも選択肢です。私の場合、つみたてNISAを「将来に向けた勉強」と捉え、無理のない範囲で続けています。

また、家計の見直しには「マネーフォワード」という家計簿アプリを活用しています。食費や通信費などを大まかに把握し、何にいくら使っているのかを確認するだけでも大きな改善ができます。例えば、固定費の見直しや無駄なサブスクを解約することで、月5,000円以上の節約に成功しました。

40代女性がすぐに始められる貯蓄術として、以下をおすすめします。

  • 先取り貯蓄
    毎月の給料から天引きで貯蓄を行います。財形貯蓄や銀行の自動積立を活用すると、自動的にお金が貯まります。

  • 家計の見直し
    家計簿をつけ、無駄な出費を減らしましょう。特に、固定費やサブスクサービスの見直しは即効性があります。

  • つみたてNISAの活用
    非課税で運用でき、少額から始められるつみたてNISAは老後資金の準備に適しています。長期的に続けることで、安心感も得られます。

    これらの方法を実践することで、収入に制約があっても小さな一歩を積み重ねることができます。

おわりに

老後資金の準備は一朝一夕でできるものではありませんが、日々の生活の中で少しずつ取り組むことで大きな成果につながります。次回の後編では、公的年金の活用方法や資産運用、健康管理の重要性について解説します。ぜひ後編もご覧ください!

参考文献:

  1. 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編
  2. 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査
  3. 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」
  4. 厚生労働省「簡易生命表