40代女性が老後資金を無理なく準備するための方法【後編】 公的年金と資産運用で将来の安心を手に入れる

目次

  1. はじめに
  2. 公的年金を最大限活用する方法
  3. 老後資金の運用を考える
  4. 健康も大切な資産
  5. おわりに

はじめに

こんにちは、らくだです。
前編では、老後資金の目安や今すぐ始められる貯蓄術について解説しました。
後編では、公的年金を最大限活用する方法や資産運用、そして健康管理の重要性についてお話しします。


公的年金を最大限活用する方法

「老後資金準備」に欠かせないのが公的年金制度です。
数年前までの私はマネーリテラシーが低く、ねんきん定期便が届いても中身をほとんど確認せずにやり過ごしていました。
しかし、フリーター時代もあったため、改めて見直した際に現実を突きつけられたような気持ちになったのを覚えています。

年金制度については、ニュースで不安を煽る情報も多く「将来もらえないのではないか?」と心配になる方もいるでしょう。
しかし、制度が存続している限り、しっかりと情報を収集し、できる限り活用することが大切です。
公的年金は老後の生活費を支える基盤であり、上手に活用することで、自分の準備すべき資金を補う大きな助けになります。

まず、「年金定期便」を確認する習慣をつけましょう。
これは毎年自宅に届くもので、自分がこれまでに納めた保険料や将来受け取れる年金額の見込みが記載されています。
これを確認することで、老後にどれくらいの収入が見込めるのかを把握できます。
また、もし国民年金や厚生年金に未納期間がある場合は、追納手続きが可能かどうかも確認してください。
追納することで、将来受け取れる年金額を増やすことができます。

さらに、老後資金の準備に有効な方法としてiDeCo(個人型確定拠出年金)を検討してみてください。
iDeCoは掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税となるため、節税効果を得ながら老後資金を積み立てることができる仕組みです。
例えば、個人事業主の方であれば、最大で月額68,000円を掛金として設定できるため、老後に向けた資産形成を効率的に進めることができます。
iDeCoは途中で引き出せないデメリットがあるほか、掛金に上限があるため、全額を老後資金に賄うことは難しい場合もあります。
それでも、税制上のメリットが大きいため、活用を検討する価値があります。

また、公的年金に加え、付加年金という選択肢もあります。
これは国民年金に加入している方が利用できるもので、月々400円の掛金を追加することで、将来受け取れる年金額を増やせる仕組みです。
例えば、月額400円の付加年金を10年間支払うと、年額約1万6,000円の年金額が上乗せされます。
特に自営業の方や収入が安定していない方にとっては、低コストで効果的に年金を増やす手段となります。

現在の年金制度を見ていると、将来の受給額が減る可能性は否定できません。
しかし、だからといって無視するのはもったいないことです。現時点で利用できる制度は最大限に活用し、不足分を補うための貯蓄や投資を並行して行うのが賢明な方法です。

私自身も年金についての知識を深める中で、受け取れる金額がどれくらいかを具体的に把握し、不足分をどう補うかを考えるようになりました。
ニュースで取り上げられる将来の制度改正の動きにも目を向けつつ、現行制度のメリットをしっかり享受することが重要だと感じています。

公的年金はあくまで老後資金の一部を支える柱であり、それだけで十分とは言えません。
しかし、非課税の恩恵を受けられるiDeCoや付加年金などの制度を上手に組み合わせることで、自分のライフプランに合わせた資金準備が可能になります。
将来を見据えた計画を立てる際、ぜひこれらの方法を取り入れてみてください。


老後資金の運用を考える

40代は資産運用を始めるのに適した時期です。
私自身、2020年6月から楽天証券で月3,000円のつみたてNISAを始め、リスクを抑えながら少しずつ資金を増やすことができました。
運用を通じて感じたのは「投資は特別な知識がなくても、少額から始められる」ということです。
ただし、投資にはリスクが伴うため、「必ず儲かる」というわけではないことを頭に入れておくことが大切です。

これから資産運用を始めたいという方には、まずつみたてNISAで投資信託を始めることをおすすめします。
つみたてNISAは、少額から長期投資ができる非課税制度で、初心者にも取り組みやすい仕組みになっています。
特に、2024年からスタートした新NISAでは、これまでの「年数縛り」がなくなり、非課税で運用できる期間が無制限となりました。
だからこそ、「少額からでも始めてみる価値がある」と感じています。

つみたてNISAでの投資は、基本的に「ほったらかし」にするのがベストです。
日々の価格変動に一喜一憂するのではなく、長期的に保有することで市場の成長を取り込むことができます。
短期間での利益を求める投資ではなく、「時間を味方につける投資」だと考えてください。

例えば、つみたてNISAで投資信託を15年以上保有し続けると、複利効果も相まって資産を増やせる可能性が高いことがデータで示されています。
複利の力は、運用益を再投資することで元本が増え、その元本に対してさらに利益が生まれる仕組みです。
この「雪だるま式」の成長が、長期投資の大きな魅力です。

もちろん、全員がつみたてNISAを選ぶべきというわけではありません。
投資にはリスクが伴うため、まずは自分の収支やリスク許容度を確認し、無理のない範囲で始めることが大切です。
また、投資する商品は慎重に選ぶ必要があります。
特に初心者の方は、手数料が低く、分散投資ができるバランス型の投資信託を選ぶのがおすすめです。

私も最初は「投資って難しそう」という印象を持っていました。
しかし、実際に始めてみると、少額でも投資を続けることで少しずつ資産が増え、自分の将来に対する安心感が高まりました。

投資は、「未来の自分へのプレゼント」だと思っています。
無理のない範囲で、そして長期的な視点を持って始めることで、老後資金の準備に役立つ選択肢になるはずです。
ぜひ、あなたも少額から資産運用を始めてみてはいかがでしょうか?


健康も大切な資産

「人生100年時代」と言われる今日では、老後を健康に過ごすための準備がますます重要になっています。
医療の発達により寿命が伸びたことで、定年退職後の生活資金だけでなく、いかに健康を維持して長生きするかを考えることが大切です。

長生きすることは素晴らしいことですが、健康を損なうと医療費や介護費がかさみ、生活資金に影響を及ぼすリスクもあります。
そのため、健康を「資産」と捉え、日々の生活習慣を整えることが重要です。
特に女性は年齢とともにホルモンバランスが変化し、体調にさまざまな影響を感じやすくなります。睡眠や食生活を見直し、小さな積み重ねを大切にすることで、健康を維持しやすくなります。

老後を豊かに過ごすための健康維持のポイントを以下にまとめました。

  • 定期的な健康診断を受ける
    40代は生活習慣病が気になり始める時期です。
    高血圧や糖尿病、脂質異常症などの早期発見・予防が、将来の医療費削減につながります。
    健康診断は年に1度を目安に受けるようにしましょう。


  • 運動習慣を取り入れる
    私は週に1~2回サーフィンを楽しんでいます。
    運動を続けることで体力がつき、ストレス解消にもなります。
    海に行けないときは、自宅でストレッチをして体調を整えています。
    散歩やヨガ、軽い筋トレなど、無理なく取り組める運動を日常に取り入れるのもおすすめです。
    運動が苦手な方でも、1日10分のストレッチや簡単な体操から始めてみてはいかがでしょうか?


  • 食生活を見直す
    栄養バランスの良い食事は、体調を整える基本です。
    野菜や果物を積極的に摂る、加工食品を控えるなど、シンプルな工夫でも健康維持に大きな効果があります。
    特に40代からは、カルシウムやビタミンDを意識的に摂取し、骨の健康を守ることが重要です。


  • 良質な睡眠を確保する
    忙しい日々の中でも、睡眠時間をしっかり確保することは大切です。
    寝る前にスマートフォンを使わない、リラックスできるルーティンを作るなど、睡眠の質を高める工夫を取り入れてみましょう。


健康を維持することは、単に病気を防ぐだけではなく、医療費の負担を軽減し、結果的に老後資金の節約にもつながります。
また、健康でいることで趣味や旅行など、充実した生活を楽しむことができ ます。

これからの長い人生、健康を守るためにできることを少しずつ取り入れていきましょう。
大きな変化を求める必要はありません。
日々の小さな努力が、将来の大きな成果につながります。


おわりに

老後資金の準備には時間がかかりますが、一歩ずつ取り組むことで必ず将来の安心につながります。本記事を参考に、ぜひ実践してみてください!